勘九郎、七之助「全国芝居小屋錦秋特別公演」

勘九郎:今日から全国の芝居小屋をまわる二人での錦秋公演がスタートしますけれど、今みなさまこの場所に立てばおわかりの通り、こんな素晴らしいところで公演ができる喜びと、ちょっと緊張しておりますけれど、気合は十分入っていますので楽しみに待っていただければ嬉しく思います。

 

七之助:早くこの小屋がお客様でいっぱいになった姿を早く見たいなと言う気持ちでいっぱいです。

 

質問:芝居小屋をまわるに当たって、思い出に残っている小屋とか、こんなとこでやって見たいなと言うのはあったりするものでしょうか?

 

勘九郎:全国の芝居小屋をまわると言うのは、うちの父の襲名の時、行われたんですけど、残念ながらその時私は不参加でして、だから今回はひとしおですね。その時出られなかった悔しさと寂しさを、すべての小屋で爆発させたいとは思いますね。

 

七之助:私は二回目でして、今日着いた時からだんだん思い出してきて懐かしい気持ちでいっぱいです。やはり私はここの名誉館主を務めさせていただいているので、名誉館主になってから来たことがなかったので、似非(えせ)だったので、今日から堂々と名乗れる様な気がしています。

 

質問:勘三郎さんの襲名披露で覚えていることなどあれば

 

七之助:そうですねやはり父が本来の襲名の巡業はホールだとかをまわるんですが、全国各地にはこういう素敵な小屋が多く存在すると言う認識が父は昔から、金比羅もね、うちの父がここでやりたいって言う様なことを言って始まったものですから、そう言うのが頭に入ってまして。だったら面白い企画をと今までの襲名の巡業では初めてなんじゃないですかね。試みをいたしまして。その時には嬉しがってました。行くたび行くたびに小屋ごとに顔があって、ここが素敵だねここ見てごらんよって言って、少年の様にここの写真もいっぱい残ってるんですけど、裃(かみしも)着て篠山紀信さんがちょうど着いて来てくれてて、みんな外で写真撮ろうって、写真をいっぱい撮りました。ここでも撮りましたし、相生座はゴルフ場の近くだっけ、ね。こんなところにゴルフ場、やりたいねなんて言いながらね、みんなでゴルフのスイングの真似したりして写真撮って。もちろん芝居は襲名で引き締まった公演をやっておりましたが、テーマパークに行く様な心持ちでみんなニコニコして。夜も巡業で毎日食事したりしないんですけど、やっぱり小屋の力ですかね、よくみんなで集まって食事してましたね。

楽しかったです。すごく楽しい巡業でした。

 

質問:お客さんたちにはどんな風に楽しんでいただけたらいいと思いますか

 

勘九郎:全国の芝居小屋をまわると言うことで地元のお客様がたくさん来てくれると思うので、歌舞伎だからちゃんとしなきゃいけないとか全然関係なく心からこの芝居小屋の空気そして舞台を楽しんでいただけるといいなと思いますね。

 

質問:普段はこの明治座では地歌舞伎というものが行われておりまして、ついこの前にも公演があったばかりなんですけど、保存会の方はセットが入って普段自分たちがいる場所じゃないみたいなんていうんですが、地歌舞伎っていうものがいろんな小屋で行われていることについてはどの様にお考えですか

 

勘九郎:いやもうそれは本当に、それが素ですから、やっぱり町、村、地域の人々の娯楽の頂点というかが歌舞伎だったりするんで原点だと思っています。

特に岐阜の地方は一門に中村いてうがおりまして、彼は出身でありますから、色々そこから猿之助のおじさまであったり、演出法を逆輸入というかしたりしているのでね本当に交流が今でもあるので切磋琢磨して共に高みを目指していけたらいいなと思いますね。

 

質問:勘三郎さんの襲名披露の時には来れなかったということですが会場の雰囲気はどうでしょう

 

勘九郎:私ここは父の映画が上演された時にですね一度来ているんです。で、トークショウをやらせていただいたんですけども、その時はトークショウだけだったんで早く芝居がしたいと思っていたので、夢が叶ってとても嬉しいです。

やっぱりこの距離ですからね、お客様がたもこのおはりを見てもらうとわかるとおりこれだけ近いのでね楽しみですね。

 

質問(秦):この後子供達が見せていただけるということで楽しみにしておりますし我々歌舞伎保存会も七之助さんが名誉館主であることを励みにやっております。

 

勘九郎:さっきとんでもないこと言ってましたよ。息を吸うのも僕の許可が必要なんだって(笑)

 

質問(秦):今日来る子供達も子供歌舞伎の役者をやってますし、他の役者に応援メッセージをいただけませんでしょうか

 

勘九郎:本当に、だって、同じ狂言やってんだ、だってこの前まで「実盛」やってたんですよね。

 

質問(秦):私、実盛やりました。

 

勘九郎:あ、実盛やったの、あ、僕も実盛やったことがあるの。お互い本当に同じものを同じ題材のもので、役に息を入れるというか魂を入れる作業を共にしている同士なんで、そんなエールとかじゃなくて、先ほど言った通りお互い切磋琢磨して上を目指していきましょう!

 

質問(秦):ありがとうございます。

 

 

 

入館料

団体(10名以上):300円

個人:無料

有料ガイド:500円〜

予約見学申込手順▶︎

中津川市加子母(かしも)は檜(ひのき)と地歌舞伎の郷。かしも明治座は明治27年にできた、木造の芝居小屋。

岐阜県指定有形民俗文化財 かしも明治座

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