市川団十郎監修/加子母オリジナル創作歌舞伎(平成9年〜11年)夫婦滝祈誓文覚 三年通狂言

内容

坂東武者・遠藤盛遠はかつてから想いを寄せていた渡辺亘の妻・袈裟に想いを打ち明ける。満月の夜、袈裟の手引きに亘の寝所に忍び込んだ盛遠は、亘の首を落とすのだが、それは貞節な袈裟の首であった。

仏門に入った盛遠は名を文覚と改め、諸国修行の旅の中、後白河法皇の宴にて万民平安、平家暴挙を説き、法皇の怒りをかってしまう。そのため、百日間加子母夫婦滝岩牢への入牢を命ぜられる。文覚の頼りとなるのは、袈裟の慈悲と衣川や加子母の村人の信仰であった。百日目、衣川や村人、平家の使者義時、安藤らが岩牢に向かった。安藤は文覚が生きていたら切り捨てよとの命を平家の総領・宗盛からうけており、義時自身は頼朝への院宣を考えていた。岩牢は静かに開かれる。文覚はピクリとも動かないが…。

解説

加子母にある文覚上人の墓に袈裟御前の霊が宿る真っ白なナメクジが旧暦7月9日に現れると伝えられています。その文覚上人と袈裟御前の歌舞伎を、加子母の新しい歌舞伎として加子母歌舞伎保存会が、明治座で行ないます。加子母の小芝居の幕開けです。

配役(平成11年)

其の壱(加子母歌舞伎保存会他)

遠藤盛遠  三浦正樹

袈裟御前  小川知子

渡辺亘   安江恒明

衣川    吉田豊巳

畑山甚六  秦雅文

庄屋    三浦喜與次

天王寺僧  内木恒治

右源太   田口広夫

喜偬太   細川正孝

他

 

其の弐(加子母歌舞伎保存会)

遠藤盛遠  三浦正樹

渡辺亘   安江恒明

衣川    吉田豊巳

喜偬太   細川正孝

他

 

其の参(大歌舞伎俳優)

松本幸太郎

尾上辰夫

中村歌女之丞

松本錦弥

中村京妙

坂東好之助

中村又之助