木のシェイプをドローイングして、そのドローイングで木をシェイプド。
木は小さく薄くなって、僕の感じたイメージに近くなっていく。
明治座で好きな場所は公演中の舞台袖。
シェイプドウッドを下手の綱元にロープで縛り、さらにそのロープの一端は舞台をまたいで上手にもう一つのシェイプドウッドを錨のようにそっとおろす。
シェイプドウッドは竜のイメージを持つので迦楼羅に食べられないようにするため。迦楼羅は竜を常食とする鳥なのだ。
その横の御簾内には18年間に地歌舞伎に出演した21の歌舞伎演目名をドローイングした。